100年の歴史を持つ漬物屋の樽からつくる木製メニューブック
- Client
- Natural Base (合同会社to U)
- Overview
- 岐阜市美殿町で元漬物屋だった建物で営業されているレストラン「Natural Base」さん。残された漬物樽を活用して木製メニューブックを制作しました。
- Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[製作年月]
2022年4月
[使用地域材]
漬物樽(杉)
[塗装]
ガラス塗料
About This Consulting
依頼事項・経緯
地域に根差して営まれてきた漬物店。その建物の外観をそのまま生かしレストランを運営されるナチュラルベースさん。それは、建物だけではなく、そこで使われていた道具たちも同じように使えるのであれば使いたい、という思いで、オープン時に樽材を使いテーブルを制作しました。
今回は、まだ少し余っている樽を使ってメニューブックを制作してほしい、との依頼をいただきました。
課題
余っている樽からとれる材料が限られており、さらに寸法もバラバラだったため、必要な個数分を確保するためには材の使い方を工夫しなければいけませんでした。
さらに、木製のメニューブックですが、可動部をどのように補強するかも重要な検討事項でした。
デザイン・設計・製作
表紙・裏表紙はさまざまな寸法(長さ・厚さ)を組み合わせて面を作ることで、限られた材料から必要個数分間に合わせるようにしました。厚さもバラバラであるところが肝で、すべて同じ厚みにそろえようとすれば材料は不足してしまったでしょう。
接ぎ合わせの板であるため、縁を強化するため真鍮のパーツをはめ込むようにしました。
さまざまな寸法のパーツをランダムに併せることで画一的ではないモザイク状に見えますが、縁に真鍮パーツをあしらうことで一定の統一感を出すようにしています。
さらに可動部に関しては外観は木ですが、内部に真鍮板を仕込んで補強するようにしています。