建て替えで伐採した柿と桜を組み合わせ、掛け時計とフォトフレームに
- Client
- 鈴木商店
- Overview
- 東京にある地域商店様からのご依頼です。建物の建て替えに伴い、地域の人にも愛された樹齢80年の柿の木と娘様の大学合格記念で植えた桜の木を伐採することになり、「大切にしてきた木を形として残したい」とご依頼いただきました。柿と桜、二つの樹種をひとつの製品の中に合わせ、お店の顔となる掛け時計と、ご家族で分けられるフォトフレームに仕上げています。
- Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[デザイン・設計期間]
2025年5月~2026年7月
[製作年月]
2025年7月
[製作スケジュール]
製材:2025年10月
乾燥:2025年10月から6月まで
製作:2026年7月[サイズ]
掛け時計:直径350mm×奥行40mm /1点
フォトフレーム 2Lサイズ:151mm×203mm×奥行12mm /6点
フォトフレーム 小サイズ(特注):80mm×120mm×奥行12mm /4点
[使用地域材]
カキ:厚み80mm×幅200mm×長さ700mm 2本
サクラ:厚み80mm×幅200mm×長さ700mm 2本
[塗装]
オイル塗装
About This Consulting
依頼事項・経緯
大事にしてきた柿の木と桜の木をなんとか形に残せないか。そんな強いお気持ちでインターネットで探されている中でツバキラボの過去の事例をご覧いただき、お電話で問い合わせがありました。地域コミュニティに支えられ長く続く商店とのことで、地域の人にも愛されていた木というお話でした。ご家族で何度も話し合いをされ、掛け時計とフォトフレームを作ってほしいとの依頼でした。
課題
今回の製作では、お客様が大切にされてきた柿と桜の木を、なるべく余すところなく活用したいというご要望がありました。持ち込まれた柿と桜は、色の変化や柔らかくなった部分があり、通常であればそのまま製品には用いない状態の材でした。しかし、こうした表情も長い年月を経て育ってきた木ならではのものです。その特徴を活かしながら、製品として美しく仕上げることが求められました。また掛け時計は、店舗の顔(シンボル)となるような大きさで、視認性にもこだわり、さまざまな場所から時刻を確認しやすいことが求められました。木の存在感を残しながら、時計としての見やすさを両立させる必要がありました。
デザイン・設計・製作
大切な2種類の木を活かすため、一つの製品に柿と桜の両方を取り入れるデザインをご提案しました。掛け時計は、柿と桜を組み合わせた円形の木枠に、白い文字盤と黒い数字を配置したデザインに。数字はレーザー加工機で木をくり抜き黒く塗装。文字盤には白く塗装した板を使用しています。
材料を切り出す工程では、正面にそれぞれの木の特徴が現れるよう工夫しました。特に柿には黒い筋状の模様(スポルテッド)を活かし、木の組み合わせや配置についても、お客様と相談しながら決定しました。
製作にあたっては、限られた材料から円形の時計枠をつくることが難しい点でした。材料を8つのパーツに切り出して八角形に組み、NCルーターで内側と外側を円形に加工。材料の寸法や配置を踏まえ、適切な加工手順を検討しながら製作を進めました。
フォトフレームは、木の表情を引き立てるシンプルな四角い形状に仕上げました。こちらも2種類の木を組み合わせ、表側に桜、裏側に柿を使用したものと、その逆の組み合わせの2パターンを製作しています。
それぞれの木の個性を大切にしながら、日常で長く使い続けられる掛け時計とフォトフレームに仕上げました。






