各務原市役所 キッズスペース
- Client
- 各務原市役所
- Overview
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2021年竣工の新しい各務原市役所。子育て世代を応援する部署「子育て応援課」のカウンター前に、木製のキッズスペースを制作・設置しました。各務原市といえば、航空宇宙産業と人参。そこを土台にキッズスペース全体のアイデアをまとめていきました。しかし、空間、形だけではなく機能として、子育てをする保護者の方々が求めるもの、子どもたちが求めるものを市役所職員らと一緒に考え実現させたキッズスペースです。
*プロポーザル案件
*2022年 第16回 キッズデザイン賞 受賞 - Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[プロジェクト期間]
2019年10月~2021年9月
[設置場所]
各務原市役所
[使用地域材]
岐阜県産ヒノキ
岐阜県産ヒノキストランドボード
岐阜県産ブナ (カウンターテーブル、チラシラックに使用)[塗装]
ガラス塗料(撥水セラミック、撥水無機ウッド屋内ヤケ止め)
About This Consulting
依頼事項・経緯
旧庁舎には、行政手続きのため来庁した保護者が、赤ちゃん・子どもを遊ばせておくことができるスペースが十分確保されていませんでした。
新庁舎には、保護者の方、職員の方、そしてなによりも子どもたちが安心して遊ぶことができるスペースがひつようということで、プロポーザル事案として募集がありました。
課題
岐阜らしさ、各務原らしさを表したキッズスペースをつくるということで、木製の空間であり、そのうえで航空宇宙産業やニンジンなどの要素を取り入れていくことにしました。
しかも子どもたちがワクワクできる空間でなければいけません。
さらに、保護者にとっては忙しくストレスがたまりやすい子育てのなかで、行政手続きをしに来ているという側面があり、この空間を利用することで逆に息抜きができるような機能を取り入れていくことも検討しました。
デザイン・設計
全体のデザインは、おうちのようなスペースにまとめました。見るだけでほっとするような、安心感が得られるような形です。
その壁は、各務原の山の稜線をあらわしたカーブで、側面には、保護者が子どもたちが遊んでいる様子を眺めていられるカウンターテーブルとチェアを配置しました。
キッズスペースには、おうちに上がるような感覚を感じてもらうため、靴を脱いで上がります。そしてそこには、乗り込むことができる木製の飛行機、何度も抜き差しができるニンジン畑、コースを自由に作ってボールを転がすことができるコロコロゲームなどすべてオリジナルの遊具を設置しています。
さらには、天井梁から各務原で生産された飛行機のモビールをつるし、見上げてもワクワクできる空間にしています。
製作
完全にオリジナルのキッズスペースなため、柱梁の接合金具類なども特注で制作しています。
基礎や構造材、壁などはツバキラボにてモジュールを制作し、組立ての試行を行ったうえで、新庁舎での現場施工に挑みました。
新築とはいえ床が完全にフラットではないため、微調整を重ねながら施工いたしました。
納品後、遊具類は、庁舎の乾燥気味の空調環境によって、一部割れや変形などありましたが、都度修繕対応をさせていただいています。
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