自然素材の温かみを活かした木製の樹名板
- Client
- 岐阜市畜産センター公園
- Overview
- 公園に設置されていたプラスチック製の樹名板をリニューアルするため、景観に馴染む木製の杭型の樹名板をご依頼いただきました。
- Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[デザイン・製作年月]
2025年5月~2025年6月
[サイズ]
長さ750mm×幅300mm×奥行35mm
[使用地域材]
岐阜県産クリ
[塗装]
油性木部保護塗料
About This Consulting
依頼事項・経緯
公園に設置されていた樹名板はプラスチック製のものが多く、長年の使用によって劣化が進み、文字が読みにくくなっているものや、すでに樹木がなくなり名板だけが残っている場所がありました。そのような状況から「せっかくなら木製の名板を設置しリニューアルしたい」とのご依頼をいただきました。寸法やイメージは手書きでご提供いただき、それをもとに100枚の杭型の樹名板を製作することとなりました。
課題
屋外で長期間設置できる耐久性を持たせることが大きな課題でした。そこで素材には、水に強く、耐久性の高いクリ材を採用しました。さらに、地中に埋まる部分は、湿気のある環境を考慮する必要があるため、仕上げには防腐・防虫性能を持つ有機溶剤系の木材保護塗料を選定しました。また、鉄製ビスは雨によるサビの可能性があるため、ビスを埋め込んだ後にパテで表面を仕上げ、金属が露出しないように施しました。
デザイン・製作
製作にあたってはまず試作品を作成し、形状や印字の見え方についてお客様に確認していただきました。文字は遠くからでも樹木名がはっきり見えるように視認性を高めたいとの要望があり、何度か調整を重ねて最適なサイズとバランスを決定しました。印字には太めのゴシック体を使用し、レーザー刻印を二度重ねて行うことで、文字がよりくっきりと浮き立つよう仕上げています。
完成後には、「プラスチック製だと味気ないが、木製は温かみがあり、景観に馴染んでとても良い」とのお言葉をいただきました。





