思い入れのある庭木のツバキを加工して雑貨と食器に
- Client
- 個人
- Overview
- お客様が土地を更地にする過程で、ご先祖様が植えられた木々を伐採することとなり、その木を活かして何か形に残せないかとご相談をいただきました。そこで、額縁、表札、フードプレート、フードボウルを製作いたしました。
- Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[製作スケジュール]
持ち込み:2023年秋
製材:2024年春
乾燥:2024年春~2024年冬
製作:2025年9月
[サイズ]
表札:150mm×200mm×20mm
フードプレート:直径250mm~300mm×30mm
[使用地域材]
ツバキ
直径250~300mm・長さ900mm程度、3本持ち込み[塗装]
額縁:オイル塗装
表札・フードプレート:ガラス塗装
About This Consulting
依頼事項・経緯
お客様が土地を更地にする過程で、ご先祖様が植えられた木々を伐採することとなり、その木を活かして何か形に残せないかとご相談をいただきました。伐採される約15本の木の中から、加工可能なサイズだったツバキを選定し、製作に取り組みました。このツバキは太く立派で、大切に育てられたことがうかがえる樹木でした。さらに、このツバキは先代の愛犬が庭で飼われていた際につながれていた木であったため、お客様のご希望により、犬用のフードボウル等を制作いたしました。
課題
太い材だったため、割れの発生を最小限に抑えることが最大の課題でした。特にフードプレートは輪切りの状態で仕上げるため、そのままでは割れてしまう恐れがありました。そこで外周を締め付けて広がりを抑えた状態で自然乾燥を行いました。その結果、木材全体の収縮が均等に進み、割れのない状態にすることができました。
デザイン・設計・製作
家の顔となる表札には、ちぢみのある珍しい杢が現れた部分を使用しました。名前の部分はレーザー加工を施し、文字を際立たせるために木簡墨で仕上げ、さらにガラス塗装を施すことで耐久性を高めています。
額縁は、複数のデザインを提案し、特徴的な削り込みや面取りなどを施したデザインを採用しました。「額縁のカーブも素敵で、塗装をして濃く引き立った木肌もかっこいい」と大変喜んでいただけました。






