子どもも大人もちょうどいい高さでつかえる屋台ワゴン
- Client
- 中部学院大学/ 愛知淑徳大学/ 名古屋女子大学
- Overview
- マルシェで子どもたちがお店を体験できるプログラムを実施するにあたり、使い勝手の良いオシャレな見た目の屋台ワゴンを製作したいとご依頼いただきました。
- Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[製作年月]
2024年2月
[サイズ]
幅:700mm
奥行:500mm
高さ:1785mm
台までの高さ:756~883mm[使用地域材]
本体:クリ
棚:もくわく 長良杉[塗装]
ガラス塗料(撥水セラミック)
About This Consulting
依頼事項・経緯
柳ケ瀬商店街の「やながせ図工室」にて、教育とアートをテーマに活動されている名古屋女子大学の堀祥子准教授。マルシェで子どもたちがお店を体験できるプログラムを実施するにあたり、使い勝手の良いオシャレな見た目の屋台ワゴンを探しているがなかなか見つからないので、相談に乗ってもらえないか?とご依頼いただきました。自身で作ったワゴンは、重たく、使い勝手もイマイチとのことで、長年思い描いてきた理想の屋台ワゴンを作りたい、とすでにイメージは固まっていました。
課題
初回の打ち合わせで、要件等を伺い、その場で絵を描きながら思い描いているイメージをビジュアル化していきました。移動式であり、かつワゴンとして使うときもあれば、屋台として看板をつけるなどその場その場で臨機応変に形を変えるといったご要望もありました。また野外で使用することを前提にした耐久性・対候性や、子どもたちでも無理なく使えるサイズ感と軽量さなど、他にも考慮しなければいけない要素がありました。当初は限られた予算の中で作るには難しい案件だと感じました。
デザイン・設計・製作
要望を形にするにあたり、ツバキラボの既存の商品である「もくわく」を採用することにしました。クライアントである堀准教授も組み換えが容易であり椅子としても使える「もくわく」そのもののコンセプトを気に入っていただきました。もくわくの大・小を組み替えることで、大人も子どももちょうど良い高さで使用できます。
このもくわくを屋台ワゴン本体となるカートに載せて移動でき、移動先では看板を取り付け屋台として使用できるといった拡張性をもたせるようデザインしました。天板の両サイドには移動時の取っ手としてつかったり、屋台として使うときにものをかけたりできるような穴加工を施しています。看板は取り付け・取り外しが容易にできるよう設計し、看板を使用しない時でも見た目を損なわないようにマグネットで簡単に着脱できるカバーを用意しました。もくわくは角ばった収納家具ですが、こういった小さなパーツも含めカートには角に丸みを持たせることで、屋台ワゴン全体が優しい雰囲気になるようしています。
そして野外での使用を前提に、材料は対候性の強いクリを使用しています。さらに外でも楽に移動できるよう、カートには大型のキャスターを採用しました。