園庭の小屋 「みんなのつながるいえ」
- Client
- 川合学園 きそがわ幼稚園
- Overview
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愛知県一宮市にあるきそがわ幼稚園の園庭に設置する小屋を制作させていただきました。
園のシンボルとなるような、デザインと子どもたちのワクワクした気持ちを誘い、さまざまな遊びを生み出せるよう2棟の小屋とそれをつなげるベンチ兼平均台。
園舎移転後の広い園庭、移植されたケヤキの木の下、きそがわ幼稚園の思い出に残る風景になることを願っています。 - Works
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- 企画立案
- 調 査
- 製 材
- 木材乾燥
- デザイン・設計
- 3Dモデリング
- 試 作
- 製作ディレクション
- 加工・製造
- 施工・設置
- Detail
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[製作年月]
2021年9月~2021年12月
[設置場所]
きそがわ幼稚園(愛知県一宮市)
[使用地域材]
岐阜県産ヒノキ(構造材、壁、屋根)
*その他:国内産エコアコールウッド(低分子フェノール樹脂保存処理木材)使用[塗装]
外壁:オスモカラー外装用クリアー“プラス” / 屋根:オスモカラーウッドステインプロテクター
About This Consulting
依頼事項・経緯
きそがわ幼稚園様は、園舎移転され、2021年にあたらしくスタートされました。園庭には以前の場所から移植した木がありました。移植のため大きく枝を剪定されていたケヤキのそばに小屋を設置してほしい、というご依頼でした。
お話を聞くと、以前の園庭にも小屋があり、子どもたちにとても人気があったとのこと。園長先生からは、小屋を舞台に子どもたちの遊びが広がり、成長につながる、と小屋を園庭に設置する意義をお聞きしました。
課題
当初、シンプルな木製小屋を検討していました。ただ、新しい園庭にはまだ遊具もこれから設置するという段階で、ご相談をいただいたときは、砂場が隅にあるのみ。広い園庭はその面積以上に広く感じられるものでした。
何本か、以前の園舎に植えられていた木が移植されていました。移植のために大きく枝を剪定されたその木々は、これから再び枝を伸ばし、いつか園の風景を作ります。「大きな木と小屋」。それが、子どもたち、親御さんたち、そして園の先生たちにとって、かつての園舎にあった思い出になるような風景になるためには、シンプルだけれどもきそがわ幼稚園らしい要素を組み合わせる必要がありました。
デザイン・設計
子どもたちの遊びがより広がる形、そしてきそがわ幼稚園らしい形はどんなものかを考えました。園庭は交通量の多い通りからも見えることもあり、ぱっと見たときに目を引き付けるようなデザイン性も求められます。
最終的にデザインさせていただいた小屋は、きそがわ幼稚園のロゴマークをベースに構想しました。子どもたちが手をつなぎ輪になるようにデザインされ、かつその輪が六角形になっています。六角形の小屋を木の脇に2棟、そしてこどもたちがその周りで遊んでいる風景、いずれシンボルになるケヤキの木を囲み、いろいろなつながりを生む小屋をデザインしました。2棟の小屋は木を囲むようにつくられたベンチ兼平均台でつながっています。
また、子どもたちと塗装のし直しなどメンテナンスができるような設計になっています。
制作
雨風の影響を大きく受けるため基礎や柱には、木材でも低分子フェノール樹脂を注入した高耐久性のエコアコールウッド(国産)を採用し、壁・屋根は岐阜県産ヒノキを用い、オスモカラーで塗装してあります。屋根は、園のテーマカラーである濃い黄色です。
モジュールで組みあがるよう、基本的な加工は弊社工場で行い、現地では極力作業時間を短縮できるよう配慮しました。それでも現地現物合わせで思うように進まないことも多くご迷惑をおかけしてしまいましたが、園のみなさん、子どもたちはとても暖かく見守って下さり、大変ありがたかったです。
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